iOSアプリ開発に手を出してみて感じたのは、やはりAndroidと比べてどちらが難しいとか簡単とかいうところは無く、どちらも細部までいじろうとすると難しいということでした。特にデータベースの扱いや並行処理なんかは共通して面倒が多い部分に感じました。これは何もモバイルアプリ開発に限ったことではないと思いますが。とにかく、どちらが楽ってことは無いということが分かっただけでもiOSを触ってみてよかったと思います。
というわけで結局Androidアプリ開発に舞い戻ってきました。まずは途中まで読んでいたSmashing Android UIを最後まで読むことにしました。
この本はAndroid UI Patternsを運営しているJuhani Lehtimäki氏によるもので、第1部がユーザーゴールやペルソナといったUXを高めるための手法やコーディングを始める前のツールや考え方、第2部がAndroidプラットフォームの機能とUIコンポーネント、第3部がAndroidでのスケーラブルなデザイン、第4部がアンチパターンも含めたAndroidのUIデザインパターンという構成になっています。
ポップアップは原則として使わないといった、ユーザー視点から見ることの重要さが繰り返し強調されています。
よくiOSのデザインをAndroidにそのまま持ち込んじゃいけないと言われますが、その理由として、ユーザーが複数のスマートフォンを所有していることは滅多にないからと書かれていてなるほどと納得しました。
各章ごとにちょうどいい長さでよくまとまっていて、Google公式のDesignガイドを読む前にこれを読んでおくと全体像が見えていいんじゃないかと思います。

Smashing Android UI レスポンシブUIとデザインパターン
- 作者: Juhani Lehtimaki,佐藤伸哉,株式会社クイープ
- 出版社/メーカー: インプレスジャパン
- 発売日: 2013/08/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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