映画 『シュガーマン 奇跡に愛された男』を観た

アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門を受賞した『シュガーマン 奇跡に愛された男』を観てきた。

序盤は表題にある「シュガーマン」という曲を作ったロドリゲスというアーティストについて、二人の共同プロデューサーの話を中心とした回顧から話は始まる。The Sewerというバーで発掘されたロドリゲスは、プロデューサーからの高い期待をもって (作詞に関してボブ・ディランと並べられるほど) デビューしたが、アメリカでは商業的に成功できず終わってしまう。しかし大西洋を渡った南アフリカで、その政治的なメッセージも含んだ詩の内容から、アパルトヘイト抵抗運動のシンボルとして50万枚の大ヒットを記録する。しかし当のロドリゲスについては謎が多く、ステージで拳銃自殺をしたという噂が残るのみ。
それから20年ほど経った90年代、南アフリカで2ndアルバムのCDを発売した時のライナーノートをきっかけに、印税はどこに消えたのかという謎解きが始まって、後半からは予想外の展開に…という構成になっている。

いやあいい映画を観た。特に後半からはぐいぐい引きこまれた。あまり書くとネタバレ (ドキュメンタリーなのでネタバレも何も無いとは思うけど、展開も含めて楽しめたので) になってしまうので詳しくは書けない。ただ一言だけ書くならばとにかくロドリゲスのかっこよさに尽きると思う。

久々にKBCシネマで観たのだけれど、やっぱりミニシアターもいいもんだ。来月のインド映画特集も楽しみ。

映画『シュガーマン 奇跡に愛された男』公式サイト