働きながら勉強している開発者としてRui UeyamaさんがゲストのRebuild 153が刺さりまくった

Tatsuhiko MiyagawaさんがホストをされているポッドキャストRebuildに、Rui Ueyamaさんがゲストとして初登場された、2016/08/09配信のRebuild: 153: Connecting The Dots (rui314)が非常に刺激的で、「働きながら勉強している全ての開発者に聴いて欲しい」と思うほど感銘を受けたので紹介します。

Rui Ueyamaさんについて

ゲストのRui Ueyamaさんについては、最近書かれた記事がよくホットエントリーになっていたこともあり、お名前は聞いたことがあったのですが、どんなお仕事をされているかなど詳しいことは知りませんでした。

今回のRebuildの紹介によると、Googleに所属しながらLLVMのリンカーであるlldにオーナーとしてフルタイムで貢献する仕事をされているとのこと。それだけでも低レイヤー扱っててなんか凄そうと思ったのですが、話が進んでいくと、「ある日思い立って」趣味でCコンパイラーを書いたという話や、本屋での立ち読みで独学していた話など、聞けば聞くほどなにやら凄まじい方だと思いました。

働きながらスタンフォード大学

前半のお仕事についての話ももちろん興味深く聞いたのですが、何より刺激を受けたのが働きながらスタンフォード大学を履修したという後半の話です。

スタンフォード大学は全ての講義を録画しており、それらをネットで観ることができるので、ほとんどオンラインのみで履修が可能なのだそうです。これについてはnoteにRui Ueyamaさんが書かれた以下の記事に詳しいです。

ただ簡単に履修できるかというと、そこはトップ大学で、予習復習や課題に時間がかかり、多い時は週40時間もかけていたそうです。深夜遅くまで課題を解いていたこともあったとか。いやぁ凄まじい…。

そういった姿勢に、働きつつ勉強している開発者の端くれとして、自分も頑張らねばと奮い立たされました。 ただ、苦しみながら勉強されていたのではなく、楽しみながら勉強されていたのではないかと想像します。僕はそうなのですが、社会人になってからやる勉強って楽しいんですよね。

スタンフォード大学の講義は無料で受講可能

ちなみにRui Ueyamaさんも受講したIntroduction to Compilers (CS143)などの講義はLagunitaというスタンフォード大学が提供するプラットフォームで無料で受講可能です(Compilersはこのページ)。このCompilersの講義は評判がよくてよく名前を聞いているので、僕もいつか受講してみたいと思っています。

あとCourseraUdacityなどのMOOCsでトップ大学の講義を受けてみて思うのが、トップ大学だからといって超難解な講義になっているかというとそういうわけではなく、むしろ解りやすかったりすることです。もちろん機械学習やらアルゴリズムなどの講義になると高度な数学的知識が必要だったりはしますが。

社会人になってから大学に入ることについて

日本では一度社会人になってから大学に入ることは一般的ではないですが、redditなどを見ていると30代、40代になってからコンピューターサイエンスの学位を取るため大学に入るという人も少なくないようです。日本でもそれが普通のことになればいいなと思います。

ここからは妄想なのですが、人工知能などの発達によりもっと機械化が進み人間のする仕事が減って、1週間のうち3日は働いて2日は学生をやるとか、3年働いて2年学校に通うサイクルを繰り返すとか、そういう余裕がある社会になってくれないかなぁなどと思ったりしてます。

夢はでっかく…

それにしてもRebuildというポッドキャストが存在してくれていてよかったです。確実に自分の人生に影響を与えています。今こうやって高校数学の勉強をしているのはMiyagawaさんのインタビューの影響が大きいですし、最前線で働いている方の話を通してテクノロジー業界の広い世界を見せてくれることで、自分の置いている世界に希望を持たせてくれます。面白いアニメ、ゲーム、小説、映画、ドラマの話題にも事欠かないですし*1

しかし今回のエピソードには刺激を受けました。こうなったら、夢はでっかく「スタンフォード大学で学位を修得すること」としてみようと思います。

日本の大学にすら入ったことのない僕ですが、その分、大学への憧憬の念が人一倍強ったりします。今の段階では、ほとんど無謀で、あくまで夢であって目標ではないですが、まずは小さな山から始めて、いつか登ってやるという気概でいようと思います。全くの不可能ではないと信じて…。

*1:今は勉強に時間をかける時だと思って、興味あるものがあっても遊んだり見るのをグッと我慢してますが。あー、Overwatch遊びたい!