無料で大学の講義が受けられるUdacityでJava入門コースを試してみた

先月に京都大学がedXへの参入を表明したりと、日本でもMOOC (Massive Open Online Courses: 大規模公開オンライン講座) が注目され始めている。僕がよくチェックしている/r/learnprogrammingでも、月ごとに受講可能なMOOCのリストをまとめている人がいて、毎回人気スレになっている。 (5月のものはこちら。)
今回はそのMOOCを実際に試してみたので、体験記を書いてみた。

UdacityでJavaのコースが開講

前からMOOCを試してみたいとは思っていたのだけど、先日6月3日、MOOCを提供する団体の1つであるUdacityで、ちょうど今勉強しているJavaの講座がオープンしたとのことで、実際に試して見ることにした。
この講座はサンノゼ州立大学の"Introdution to Programming" (コース番号 CS046) で、Javaを用いたプログラミング入門コースになっている。ちなみに他の団体のCourseraなんかでは受けられる期限が決まっているコースもあるが、Udacityのものはいつでも好きな時に受講することが可能なようだ。

実際に試してわかったこと

このMOOC、例えば今までで言うとiTunes Uなんかと何が違うんだろうと思っていたけど、実際に受けてみて分かったのはそのインタラクティブ性の高さ。
レッスンの要所要所に問題が出題されるのだけど、その際Codecademyみたいにブラウザ上で動くIDEが用意されていて、そこにコードを打ち込んだり (下の画像参照)、複数のチェックボックスから答えを選んだり、出力結果を予想して直接空欄に文字を打ち込んだりできるようになっている。そして答えを送信するとその場で正誤を判定してくれる。なるほどこれは楽しいと思った。
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その他いいなと思った点

  • 動画は1本ずつが45秒~3分ぐらいの間に収まっていて、進捗管理ができるので、空いた時間にちょこちょこやっていくスタイルでも十分勉強できるのは素晴らしい。
  • 字幕が表示可能なので、リスニングに自信がなかったり、知らない単語が出てきてもすぐに辞書を引くことができて便利。
  • サイトはレスポンシブデザインになっているので、画面左側にIDEなどのツール、右側にブラウザといった配置にできる。
  • レッスンごとにディスカッションができて、ユーザーや管理者に質問ができる。蛇足になるけど、「Sara (若い女性講師) の声で気が散っちゃう」みたいなスレッドを立てている人がいて、そのレスの中に「Khan Academyでは気を散らさせず授業に集中させるために、講師の顔を出さず音声だけにしてる」という話があってなるほどと思った。

他にも

Webカメラとマイクを用意すれば監督官つきの試験を受けることができたり、お金を払えば修了証明書を出したりといったこともできるらしい。家にいながらにしてこれだけのことができるようになったってのはすごい。

これからが楽しみ

Courseraは5月に日本の翻訳会社と提携したようだし、日本にもいずれMOOCの波が来るのは間違いなさそう (というかもう来てる?)。これからの教育のあり方がどう変わっていくか、すごく楽しみ。